Honzuki - honzuki.jp - 本が好き! 新着書評

Latest News:

水滸伝 16 馳驟の章 27 Aug 2013 | 09:11 am

大戦直後、しかも回復の時を稼ぐための「講和」を模索している真っ只中のお話ということで、表面的には梁山泊 vs. 官軍のお話はちょっとなりをひそめた1巻だったと思います。 まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。 天貴の星: 小旋風・柴進 地雄の星: 井木犴・郝思文 地壮の星: 母夜叉・孫二娘 地数の星: 小尉遅・孫新 天牢の星: 病関索・楊雄 地陰の星:...

くちびるに歌を 27 Aug 2013 | 08:58 am

2012年本屋大賞4位 長崎県五島列島の中学合唱部が、産休に入った顧問(松山先生)の代理として赴任してきた臨時教師(柏木先生)のもとで、NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)に出場するまでが複数の部員の視点で語られている。 合唱部はそれまで女子のみで構成されていたが、新しい顧問の柏木先生が美人なので、ずぶの素人の男子数名が入部してくる。松山先生も美人であるように書かれていて、なぜ彼女が顧問のと...

命を救った道具たち 27 Aug 2013 | 08:55 am

命というのはたった一つのモノがなければ救われなかったかも知れないほどに、儚く、もろい。モノというのは、その持ち主の負っているリスクの高さ、密度の濃い生き方によって価値が決まるのではないだろうか。 大学生の頃、止むに止まれぬドキドキに後押しされてある本の書評を書いた。 「アク・アク」、コンティキ号漂流記で有名なT・ヘイエルダールのイースター島の冒険を描いた本だ。 書いたものの、誰に読んでもらえ...

面白南極料理人 27 Aug 2013 | 08:49 am

ある意味、究極の旅本であり食事本。 平均気温はマイナス57℃。 菌はおろかウィルスすらいない極寒の地で、なぜか恒例行事は、屋外ジンギスカン。 南極研究文献の裏話を聞いた気分になれる。 ある意味、究極の旅本であり食事本。 日本の南極観測基地中でも標高3810mに位置する、ドームふじ。 有名な昭和基地からは1000㎞離れており、南極で最も低温な領域のひとつ。 本書はそんなドームふじ第38...

ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂 26 Aug 2013 | 06:30 pm

国を超えた人と人との絆を考える。一人の力は小さいけれど世界を変える力にもなりうる。 娘の読書感想文の宿題用に借りた本。原稿用紙五枚分(2000字)なので同じように挑戦してみた。 ジョン万次郎については昔教科書に載っていて読んだ覚えがあるので名前は知っている。海で遭難しアメリカ人に拾われ、アメリカに行き英語を学び再び日本に帰ってきたということは覚えていた。 歴史の教科書でもさほど大きくと取り上...

りかさん 26 Aug 2013 | 06:26 pm

簡単なことほど、言葉で言おうとすると難しくなる――梨木香歩の小説第6作 新潮文庫版の『りかさん』には『からくりからくさ』の蓉子の子供時代の物語である「りかさん」と、『からくりからくさ』のマーガレットの娘ミケルをめぐる物語である「ミケルの庭」の二編が収められている。人形史研究の小林すみ江の解説(11頁)が附く。 蓉子の時間軸に添って物語をたどりたい場合には、「りかさん」→『からくりからくさ』→「...

プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法 26 Aug 2013 | 06:18 pm

「プロ」と付けるとハードルが上がるけど、十分な内容だと思う どーも、プレミアムⅡ世です 本日紹介する本はこちら プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法/すばる舎 ≪簡単な内容紹介(アマゾン参考)≫ 現役弁護士は、どのようにして心理学の知識を活用し、 老練な相手との交渉に負けずに結果を出しているのか──。 それらのノウハウを紹介するのが本書。勝訴もしくは和解というゴールに 導く...

太陽の塔 26 Aug 2013 | 03:30 am

第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 京都のさえない男子学生の生活と意見。 恋と妄想、しょうもない日常、これが青春リアルか。 男臭い!!! 当方、女性で、関東在住で、五十過ぎてて、理系文系と分けるなら文系で、あまり接点がないせいか、 書店ではよく見かける有名な作家さんなのですが、これまで読む機会がありませんでした。 今年は本が好きのサイトに入り浸るようになって、皆さんの書評をきっ...

人間仮免中 26 Aug 2013 | 03:28 am

本に感情を引き摺られやすい人は、気をしっかり持って読んでください。 (私はこの本のタイトルや表紙をみると、脳内SEが「ぽー、くるっぽー、ぽー」と不安な気持ちを掻き鳴らすように鳴る気がして……) 2012年に発売された 『このマンガがすごい!2013』 オトコ編の3位にランクインしたこのコミックエッセイ『人間仮免中』 私は「きっと、この本の感想は書けないだろうな」と 思いながら、この本を...

パヴェーゼ文学集成〈3〉長篇集 月と篝火 26 Aug 2013 | 03:25 am

「持っていてもいなくても、金が存在するかぎり、誰も救われない。」 完成後9ヶ月たってから自殺した作者の、絶望に満ちた遺作『月と篝火』の一節です。 本書には、パヴェーゼの出版処女作の長編(というより中編の長さですが)『故郷』(1941年)と遺作の長編『月と篝火』(1950年)が収められています。つまり、パヴェーゼが生前作家として知られていたのは10年足らずなわけで、あらためてその凝縮された時間の...

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