Middleagetozan - middleagetozan.com - 登山者はこうして遭難する~山岳遭難事例から学ぶ安全対策~

Latest News:

Em-Shelter I/ エム・シェルター 15 Aug 2013 | 11:37 am

ツエルト泊に関しては、自分で言うのもなんですが、私はかなり経験値が高いです。若かりし日々、アルパインクライミングをしていた頃は厳冬期でも普通に半雪洞のツエルト泊をしていましたし、1人で北米クライミングツアーをしたときは3ヶ月間ツエルト泊まりでした。テントを買う金もモーテルに泊まる金も無かった・・・という裏事情はありますが(笑)。 よって、どんなに天候が荒れようと、ツエルトでの避難体勢を整えるのは...

大切なことは「こまめな現在地確認」と・・・ 2 May 2013 | 04:25 pm

昨年の警察庁の発表によると、道迷いが遭難原因のNo.1(滑落の2倍以上)となっているそうです。 道に迷っても、現在地が把握出来れば恐れることはありません。そしてそのために重要なのが、「こまめな現在地確認と記録」です。 私は山歩きでは、ウエストポーチに地図・コンパス・メモ用具を入れて、こまめに行動記録を取っています。小ピークや分岐点などを通過するときには必ず時間をメモ、1時間に1回の小休止の時は...

食い延ばし 3 Oct 2012 | 05:50 am

滑落による怪我や道迷い遭難などで「動かないで救助を待つ」ことを選択した時、長期戦になることを覚悟し住環境を整えることがまず第一です。動ける範囲で最も安全なところへ移動し、手持ちの装備をフル動員してできる限り雨風をしのげる環境を整えます。 そしてひとまず落ち着いたら、次にするべきは食料計画を立てること。思考の手順を箇条書しますと・・・。 1.ザックの中の食料を全て広げる。 2.救助されるまでの...

19 Aug 2012 | 01:04 am

「岳」というマンガ があります。 若くして世界の巨峰を登頂した後、ボランティアで山岳救助をする主人公・島崎三歩。彼を中心に山の美しさや厳しさ、人間模様を描いた作品です。映画化もされましたので、ご存じの方も多いのでは。 山岳物の漫画はたいてい登山の素人がろくな取材もせず描いているので、登山を知っている人間の目から見るとどうしようもない駄作ばかりですが・・・この岳は作者もクライミングをする人だけあ...

雨の山 16 Jul 2012 | 10:12 am

自分も中年と言われる年代にさしかかり、登山の嗜好がかなり変わってきました。その最たるものが、樹林帯歩きや雨の日の山も好きになったということです。 20代の頃は樹林帯歩きなど岩場へのアプローチでしかなく、雨も苦痛以外の何者でもありませんでしたが、今では濡れた森の匂い・雨の音・独特の静けさに包まれていると、心の底から安らぎを感じます。もちろん土砂降りの悪天は今でもご免こうむりたいですが(笑)。 交...

軽量化についての考え方 1 Jul 2012 | 11:49 pm

軽量化・・・今はかなり気を使い荷物はテント泊2泊3日でも14キロ以内に収めるよう工夫しています。これくらいの重さなら、衰えた今の私でもなんとか最大8時間ぐらいは歩けますので。 底なしに体力のあった学生時代は、荷物を軽くすることなど全く考えたことがありませんでした。大学ワンゲルは『重いザックを担げる奴がエライ』の世界でしたからむしろ重量化思想があり(笑)、今となっては懐かしい話ですが、合宿にウクレ...

<山岳遭難>死亡・不明の6割超が60歳以上 警察庁が統計 21 Jun 2012 | 12:44 pm

本日(2012年6月21日)の毎日新聞の記事より、以下を引用します。 (引用開始) 07~11年の5年間に山で死亡または行方不明になった遭難者のうち、6割超が60歳以上であることが警察庁の調べでわかった。今年5月の大型連休中には、長野県の北アルプスで60~70代の6人のパーティーが死亡する遭難事故も発生。夏の登山シーズンを前に、同庁が注意を呼びかけている。 警察庁によると、07~11年の山岳...

単独登山 29 May 2012 | 03:28 am

単独登山・・・読んで字のごとく、パーティーを組まず、一人きりで山に登ることです。 人の好み問題もありますが、私自身は学生時代から単独登山は大好き、特に歩き主体の登山であれば圧倒的に一人のほうが私の好みに合っています。今ではもうできませんが、若いころは単独で厳冬期の岩場に挑んだりもしていました。 しかし、単独登山はパーティー登山より危険なのも事実。もし何か事故があった場合、自分一人の力で全てを処...

遭難の現実と内幕 29 May 2012 | 12:05 am

山で実際に遭難事故を起こして救助された場合、どんなことになるか知っていますか。特に、小さくても新聞沙汰になるような、世間の耳目を集める事故を起こしてしまった場合です。 まず、マスコミに徹底的に吊るしあげられます。彼らに「心」はありません。たかだか数行の記事のために、家族を始めとする関係者にかけられる取材攻勢・・・マスコミの常識は世の非常識とはよく言ったもので、その思考回路や言動は常軌を逸していま...

綿のウェアはナゼご法度? 27 May 2012 | 04:54 pm

登山で綿のウェアは危険です。 もちろん、登山専用ウェアを着なければ遭難してしまう、という意味ではありません。好天時の山登りなら、綿だろうと裸だろうと(笑)、危険など微塵も感じることなく山行は終わることでしょう。 ではなぜ危険かといえば、「何かあったとき」が問題だからです。夏山でも低体温症で遭難死する例は少なくありませんが、体温を奪う最大の要因は「濡れ」と「風」。雨で全身ずぶ濡れになり、そこへ吹...

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